研究会のお知らせです。民衆宗教如来教をテーマに、近代の宗教制度、曹洞宗などのトピックについてお話します。
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趣旨
如来教とは、1802年に、名古屋熱田で、元武家奉公人の喜之が開いた「民衆宗教」である。この如来教については、史料的な制約から、大きく分けて、教祖在世期と昭和初年の第二次宗教法案への対応期の二つの時期に研究が限定されてきた。そのため、その間の近世近代移行期の動向、すなわち近世の信仰集団がどのように近代を迎え、明治期にどのような経過を経たのか、ほとんどわかっていなかった。 かかる状況において、このたび、これまで手つかずとなっていた教団の改革運動に関わった清水諫見氏旧蔵史料の整理・翻刻を行った。この新史料は明治初年から昭和期にいたる如来教の動向に関わるもので、明治初年の活動公認獲得過程や、名古屋と東京の講中の軋轢など、これまでの空白期の如来教の展開がわかってきた。このシンポジウムでは、新たな知見を近代日本の宗教制度や近世近代移行期の宗教を取り巻く問題を展望しつつ報告する。 プログラム
2023年3月18日(土) 司会 石原和(南山宗教文化研究所) 15:00-15:10 趣旨説明 石原和(南山宗教文化研究所) 15:10-15:40 報告1 神田秀雄(天理大学) 「『清水諫見氏旧蔵如来教関係史料』の基本的性格」 15:40-16:10 報告2 石原和(南山宗教文化研究所) 「明治15年前後如来教の活動公認への模索」 16:10-16:40 報告3 吉水希枝(立命館大学・院) 「宗教行政からみる如来教」 17:00-17:50 ディスカッション 17:50-18:00 閉会
主催:若手研究 近世近代移行期における教団未満の宗教者と新宗教をめぐる史的研究(課題番号:20K12822、代表者:石原和)
共催:南山宗教文化研究所
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